エクセル – データ – クロス集計形式・列指向形式
表に適しているのはクロス集計形式、チャートは列指向形式が適しています。
目次
クロス集計形式
クロス集計形式のメリット
クロス集計形式は、行 (通常は1列の行) の項目と列 (通常は複数列) が交差するセルへ値が入っています。
画像のように住所列の各行にたいして日付・性別ごとに値 (売上売価) が集計されています。
クロス集計形式を使用するの最大のメリットはタテ系・ヨコ計、対比・構成比のような計算が簡単にできることにあります。セル計算も自由自在です。
また、表として見やすいこともその特徴です。
クロス集計形式はチャートに不向き
日付軸のグラフを作成します。
もとデータは日付ごとに列があります。1日付が1メジャーになります。そうなると、日付軸のグラフを作成するためには1日ごとにメジャーを軸へ設定しなくてはなりません。
画像のデータは2日だけなので、それほど難儀ではありませんが、1か月なら30とか31個のメジャーを順序よく間違えないように設定することになります。
日付が行、住所が列のときは、住所を1個ずつ設定することになります。
前日対比のようなメジャーは「住所」を軸・系列に設定しない限り使用できません。
性別の構成比もグラフ化は困難です。
列指向形式
列指向形式のデメリット
列指向形式は列方向 (上から下) へ値が連続します。
住所ごとに売上売価を集計しょうとすると、住所ごとに並べ替えて行を挿入して合計する。
では、日付ごとに売上売価を集計しょうとすると、日付ごとに並べ替えて行を挿入して合計する。
集計単位を変更するたびに、並べ替え、行の挿入、計算式の変更が必要になります。
表が下へ伸びていくので見にくいのも相まって、表としては冴えません。
メリットは、フィルターで行をとりだすこと、値を並び替えることが容易なことです。
列指向形式はチャートで力を発揮する
クロス集計形式のように日付ごとのメジャーを設定する必要はありません。
日付を軸、売上売価を値へ設定するだけです。
日別の合計、合計の対比も単手順で可能です。データ表へ計算セルを追加することもありません。
列 (フィールド) は、軸・系列に使用できるので様々な表現が可能になります。チャートを作成する場合は、列指向形式がベストです。